先日、審査を受けられなかった子が「夏の審査に受けたいのですけど、このまま行けば受けれますか?」と聞いてきました。
私は、「うーん、今のままだとちょっと難しいと思うわ」と答えました。
とってもよい子なんですけど、体の線も細く闘争力が無いというかまだまだ自力が足りません。
その子は、とりあえず週2回は稽古に来て、少しづつその子なりに成長はしていると思います。(聞いてくるだけ可愛いところがあると思いますが・・・)

廻りのみんなの帯が変わっていくと、僕も受けたい!なんて思う気持ちは大切なのですが、それに伴う行動と実力がまだまだついてきていません。
いつも思うことですが、帯を獲る事だけが目的にならず、それに伴う実力を付けて欲しいと思います。何処の空手にも通用する力が出来るまで、ホイホイと帯を上げることは出来ません。
(試合もせずにわんさか黒帯キッズがいる道場もありますが・・・)

私は、焦る必要も無いと思いますが、そういう気持ちがあるならもっと1回、1回の稽古を大切にして、イベントも積極的に出て欲しいし、仲間の応援にも行って上げて欲しいと思います。
自分の好きな事しかしない、良いとこ獲りばかりしていては、まだまだ駄目だと思います。

親御さんの中でも何でウチの子だけ受けれないの?なんて言われますが、そんな所に限って親が優先順位で空手のイベントを低く見られています。

そんな人は、伸びている子が陰でどれだけ努力して頑張っているかなんて知りもしません。
伸びている子は、親も同じように伸ばしてやろうとサポートの栄養を送り続けています。

道場にもほとんど顔出しせず、偶に迎えに来た時に、同じキャリアや同学年の子を見つけて比較して、短絡的にうちの子は空手に向かないの?とか決めつけていかれますが、サポートもせず、同じようにやりもさせもしないで、その子達と同じように伸びる方がおかしいと思います。

それでも、その子なりに見えない部分で伸びてきているのは判っているつもりです。
根っこが伸びてこそ、強い幹になり花と成るのです。
ようやく根が伸びそうになり、成長の変化が見れそうな時に、親の決めつけた言葉一つで駄目になる事があります。

見える部分が伸びてないからと他の花や木と比較しないで、しっかり大地に根が張るまで見守ってやって欲しいと思います。

食べ物に対してどこの親が思うことと同じです。
好き嫌いを無くしましょう!好き嫌いをしない子に育てましょう!

それを空手でもしてくれたら、みんなしっかり根を張らして大きな花と実を咲かせてくれると思います。

コツコツとゆっくり手間を掛けて育った実は素晴らしいものになります。
それを信じて栄養を与え続けて欲しいと願います。
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