2006年度から始め、試行錯誤の中今回第10回を迎える事になりましたが、よくこの波乱万丈の中大きく成長した事と思います。
もともと、始めた切っ掛けは師事していた滋賀の先生に何か子供達に残せるモノをしていこうと言われ、私も幼い
頃から空手を始め、ようやく形になりだした子供達が中学生の時期にクラブや勉強で辞めて行くのを見て、なにか続けられるイベントや目標を作ってやりたい!とそんな思いからと、古巣がいずれ大会を開く時に戦力になる選手を育てておけば、いつでもその舞台で力を貸せるのではという切っ掛けからでした。
それで、自分達の大会をしよう!と思いつくのですがフルコンの試合ベースでは、普段の稽古が活かせなくなるし、サバキをポイントで獲っていくなら、ルールが複雑になり審判育成が大変になると思い、では相撲の形態で空手をすればどうなるのかという発想で考えた時、昔に先生からよく相撲を見ろよ!サバキが勉強できるぞ!とか言われていた事を思い出し、サバキを活かした空手が相撲をヒントに出来るのでは?と、そこからルール発想が始まりました。
誰もしていない空手の試合をしたい!判り易く勝負が決まり、特別な稽古をしなくても出来、楽しく腕試しが出来るそんな大会をと考えた時に相撲の形態が一番近いルールに思えました。
大体のルールが定まってきた時、今度はトーナメント制でするなら、このルールなら、短期で勝負が決まる事が多く、実力がある者だけが上位に残ると限らないこの試合展開なら、如何にミスを少なく勝ちに繋げていけるかというように何度でも対戦させて、経験を積ませ横綱のような選手を育てる為に勝ち星ランキングを作り、この大会は育成大会として勝ち星を累計させて、どんどん増えてきたら、勝ち星数に応じて記念品を出そうと次第に外枠の構想も出来始めました。
今まで色んな大会に出させた時に、大会慣れしていなく自分の実力を発揮出来ずに負けてしまう選手が多かったので、何度も出来る試合なら、負けた事が次に繋がる工夫も出来、数をこなす事により緊張も慣れて自分の力が出せるのではと思い、それで何度も出来る試合にするなら、出来るだけダメージを軽減出来るよう、防具をたいそうに着けさえ、(我慢比べの試合では無く技術重視なので、自分に不安があればどのクラスでも防具はつけれます。)
顔面への蹴りは見た目よりも当たれば負けに近い形にしました。(クリーンヒットは1本勝ち・浅い場合は有効)これは、打撃が勝負の選手にとっては、有利な武器になり上段への蹴りが伸びました。
反則は、ダメージの蓄積を考えて、故意で無くても当たれば即反則負けとなります。
これで、面白い試合に水を差す事もありますが、何度も試合をさせたいという思いで審判の主観では無く、当たったという事実で負けとしております。
又、片膝が着いたら即負けで、場外に一度出れば有効、2度目は負けとなります。
サバキを使える大会として、折角サバキや投げが決まっても、また立たせてスタートするならサバキが活きてこない観点から、決まれば即勝ちとなりました。
では、スタートラインはと考えると、空手の遠い間合いからでは打撃の距離になり、ヨーイ、ゴーっていう間合いを
考え、相撲みたいに手をついての仕切りでは無理なので、左手交差をゲームポジションとしました。
(なんか、ブルース・リーのパクリみたいな事を言われてますが、この距離からならすべてサバキを決める事も打撃も瞬時決める事が出来ます。)
そんな構想から始めた大会ですが、実際行ってみると、色んな改善点や問題、人間模様が出てきました。
なんせ、この時点では、なんとか古巣の役に立ちたい!現場の生徒に活気つけたいという思いしかなくこれが
原因で、30年間お世話になった組織をまさか、離れる事になろうとは思いもしなかった事でした。
(続く・・・かな?)